X線室のクリニックデザインは防護仕様が決まっている

X線室のクリニックデザインは防護仕様が決まっている

X線は正しく使用すれば患者さんの様子を詳細に観察でき、外部からは見ることができない小さな病巣も検知でき、早期発見や早期治療に役立ちます。その一方でX線の取り扱いは法律で厳しく定められており、関連する機器を設置するクリニックデザインでは防護仕様が決まっています。X線技師には年間の被ばく量が定められているほか、患者さんには医師が必要であると判断した場合のみ、本人の同意を得てレントゲンなどの被ばくが行われます。それらの機器を設置する部屋には鉛やタングステンなどのX線をブロックできる素材を設置し、外部へ一切漏らさないことが求められています。これを実現するためには一定の壁の厚さやスペースの確保も必要になり、レントゲン室などを設けるクリニックデザインでは法で定められた防護仕様を遵守しつつ、他の目的で使用するスペースの利便性を確保しつつ全体像を構築する必要があります。安心安全と効率性を両立したクリニックデザインにより、患者さんの健康の維持に貢献を果たします。

クリニックデザインは遮蔽で安心安全を確保

クリニックでは患者さんに質の高い医療を提供するために、クリニックデザインが重要な役割を果たしています。昨今になって重要視されているのが遮蔽で、多くのメリットをもたらしました。これまでは利便性や迅速な対応を実現するためにオープンスペースを採用するケースが多い傾向にありましたが、昨今ではプライバシーを気にする患者さんが増えています。また、エアロゾルや院内感染にも注目が集まり、リスクを最小限にすることが求められているのも確かです。そこで患者さんひとりひとりのために個室を設けたり、仕切りを入れるなどして遮蔽を行うことでプライバシーの保護と感染リスクを抑えると言う両方を実現できるクリニックデザインを採用する事例が増えています。相応のコストが発生するのと同時に、オープンスペースのような利便性は損なわれてしまう一方で、患者さんにとって安心安全な環境を提供することができます。それらのクリニックデザインを用意すれば患者さんが通いやすくなり、健康に寄与できるのと同時に経営にもプラスになります。